ランドマークオカヤマ

個人的な記憶の道標

エテパルマ

オオヤユウスケくんと作ったんだ」

そう言って原田郁子はピアノを弾いた。

やたらとタイトルの長いその曲は、

いまでもいちばん好きな曲だ。

ぼくは客席の後ろ、

ドアのそばに立って、

約束した女の子が来るのを待っていた。

あわよくばライブの帰りに、

彼女に好きだと告げようと思っていた。