ランドマークオカヤマ

個人的な記憶の道標

邑久町役場前

次のバス停には人が待っていませんように と、

祈りながら歩く。

誰か待っている人がいると、

なにくわぬふりをして前を通り過ぎる。

運良く誰もいないバス停にたどり着いても、

遠くからやってくるバスの車内に人影が見えると、

恐ろしくなって、

こそこそとその場を離れる。

どこに座っていいのか、

どこに視線をやればいいのか、

分からないのだ。

バス停からバス停へ・・・

そうやって3時間もかかって歩いて帰ったことが何度かあった。